Q1. ポジティブリストって何ですか?

ルールを守る船などの「正規登録簿」です。

「正規船登録簿」にあたります。ルールを守って操業する船であることを、その船の船籍国が認め、各地域資源管理機関により認定・登録された船のリストです。  



Q2. ポジティブリストはなぜできたのですか。


マグロ類を対象として操業する漁船は、それぞれの海に設立されている地域資源管理機関のルールに従って操 業する必要があります。しかし、そのルールを逃れようと、都合良く船籍を移す便宜置籍(FOC)漁船など、違法・無規制・無報告(Illegal, Unregulated, Unreported = IUU)船が横行しました。そうした船を無くしていこうとする取り組みの中で生まれました。



Q3. いつポジティブリストができたのですか


IUU漁船対策として、最初は、FOCやIUU船など、ルールを守らない船のリストを作ろうという作業が行われました。そうした船のリストは「ブラックリスト」とか「ネガテイブリスト」と呼ばれていました。しかし、それらの船は、取り締まろうとすると船籍を移し、船名を変え、その実態を完全に捉え切れませんでした。そこで、逆に、ルールを守る船のリストを作り、リストにない漁船の漁業活動を規制するような取り組みができないか、ネガティブリストに対してポジティブリストの発想が生まれました。2002年11月のICCATでこの対策が最初に決定され、他の地域資源管理機関にも広がっていきました。



Q4. ポジティブリストはどう作成され、どう活用されるのですか。


地域資源管理機関加盟国は自国のマグロ漁船でルールを守っている船と認めた船を地域資源管理機関に登録します。対象となる船は長さが24メートル以上のマグロ類を対象として操業する船です。加盟国は、ポジティブリストにない大型船の操業、転載、入港、陸揚げ、漁獲物の貿易を禁止します。



Q5. すべてのマグロが対象となりますか。


冷凍のクロマグロ、メバチ、メカジキを対象としています。丸のままのマグロから、フィレ、ロイン、そしてサクまで加工したマグロもその対象です。輸入されるこれらのマグロ類には統計証明書が添付されており、その証明書を見てルールを守っている船かどうかを判断し、リストにある船なら輸入を許可します。リストにない船のマグロだった場合は輸入を認めません。なお、ミナミマグロも今年内の導入準備が進められています。



Q6. 世界のどの国でも実施していますか。


それぞれの海域の地域資源管理機関に加盟している国は実施することになっています。マグロ類の大きな漁業国は日本、EU,米国ですが、EUでは少なくともポジティブリストにない船の入港や陸揚げを規制しています。米国でもポジティブリスト対策の実施に向けた作業が行われています。



Q7. 生鮮マグロには実施されないのですか。 .


実施されていません。ポジティブリスト対策の対象となる24メートル以上の大型漁船のほとんどが冷凍船ですので、現在は冷凍マグロのみが対象とされています。



Q8. マグロの蓄養場にもポジティブリストの導入が予定されているようですが。


蓄養マグロは、近年急速にその供給量を増やしていますが、その実態がわかりにくくなっているとともに、地域資源管理機関の枠組み外での蓄養事業が拡大しているのも事実です。世界的にマグロ資源を管理し持続して利用しようとしている中で、そうした不透明な資源の利用が進むと、資源管理の効果が失われることとなってしまいます。そうした意味から、蓄養マグロの実態を把握するために、マグロの蓄養場を登録制にしようと、2003年のICCATが導入を決めました。2004年の秋には実施される予定です。